おいしい日本酒と料理を
「お酒ちょうだい」美味しい日本酒

千種駅から徒歩一〇分の名古屋市東区、豊年橋西の交差点に「遊酒 ほんじょう」はあります。美味しい日本酒と料理が楽しめる人気の居酒屋です。
 「ほんじょう」を経営するのは本荘貴英さん(三五)。新栄で営んでいた居酒屋を東区に移転して半年になります。改装したばかりの綺麗な店内には七席のカウンターとテーブルが二つ。酒瓶がずらりと並んでいます。
 常時四〇種類の日本酒が楽しめる「ほんじょう」は、日本酒好きに大人気です。「今は、兵庫の“龍力”がおすすめです」と本荘さん。お店では、毎月一回「日本酒会」と銘打ったイベントを開催。日本酒の飲み比べや、蔵元さんを呼んで話を聞くなど、日本酒好きが楽しく交流しています。
 そんな「ほんじょう」は、「日本酒のことをよく知らない」というお客さんにも楽しんでもらえることが魅力の一つ。本荘さんに「お酒ちょうだい」とだけ声をかければ、おすすめの日本酒を出してもらえます。「そのとき食べている料理に合ったものや、『さっぱりがいい』などの好みを言ってもらえれば、おすすめをお出しします」。日本酒の他にも全国でも取り扱いの少ない「白穂乃香」ビールも味わえます。

自家製ローストビーフやカラスミ  「居酒屋をずっとやりたかった」という本荘さんは、料理の専門学校を卒業後、様々な店の調理場で料理の腕を磨き、念願だった自身のお店を開業しました。「日本酒と一緒に美味しい料理を楽しんでもらいたい」と早朝から市場へ行き、新鮮な魚介類、肉、野菜などを仕入れます。肉全体にさしの入ったとろける味わいの仙台牛のローストビーフや新鮮な山菜の醤油漬け、絶妙な塩梅のカラスミもすべて自家製。どれも「お酒に合う」とたいへん喜ばれています。一一月は鍋がメニューに加わり、一羽丸々購入した青首鴨の鍋は、新鮮な内臓まですべて味わうことができます。他にも、ブリやクエ、フグなどの鍋もおすすめです。
 「材料に良いものを使って、シンプルに美味しい料理を食べてもらいたいです」と話す本荘さんは、食材の入荷状況などもフェイスブックでお知らせしています。料理目当てに子ども連れで来店されるお客さんもみえます。これからの忘年会シーズンはコース料理(飲み放題付五千円~)も用意しています。
 本荘さんは「どのお客様にも、安心してお酒と料理を楽しめるお店にしたいです」と笑顔で話します。

池畑 須江美さん、奈緒さん 遊酒 ほんじょう
本荘 貴英さん(35歳)
住 所 名古屋市東区豊前町2丁目72-2
    第2杉原ビル1階北
電 話 052-325-7893



第185回 腕まくり指南
外国人実習生問題を考える
―問題と課題解決に向けて―

 10月1日にストラスブールに着き、はや一ヶ月、来年三月中頃まで留学です。私はフランス北東部に位置するアルザスのコルマールに二〇〇八年一〇月から一年間留学していました。今回のストラスブールも同じアルザスにあり、二回目のアルザス長期滞在となります。『愛知商工新聞』にも、アルザスから情報発信を行なったので今回も送ろうと思います。ライン河の西がストラスブール、東はドイツ(ケール)で国境の街で、私の下宿先からドイツへは車で一〇分もかかりません。
 前回留学との違いは、国境での警備、人が多く集まる場所で見る機関銃を持った兵士など、テロ対策が一段とアップしていることです。八年前と同じ商店が多く、同じ風景なのですが精神的な空気が変わった感じです。大家がモロッコ出身移民で成功した方です。下宿先の生活では、アラブ風なのでフランス的ではなく、多文化社会フランスを実感します。昨日は、フランスのカレーの難民宿泊所撤去のニュースでした。今日はトルコ出身のストラスブール大学院の友人から、宗教が関係する移民問題の話を聞きました。
 そんな中、日本で外国人技能実習生法案が改正されました。今回は外国人労働の問題について考えたいと思います。
外国人実習生制度の何を改正したのか
ー問題点についてー
 今回の改正では、第一に「外国人技能実習機構」を創設して、実習生受け入れ企業、監理団体の監督強化、第二に実習期間を三年から五年に延長できる。第三にオリンピック、震災復興などを「緊急措置」とし、三年間の技能実習終了後に二年ないし三年、建設業で働ける制度をつくる。介護分野にも技能実習制度を拡充していくことが決められました。  現在の実習生に対して低賃金長時間労働、サービス残業、ピンはねなど様々な問題が起こっているのにも関わらず、「実習機構」を創設して監督強化といっているだけです。この外国人実習生制度をつくった際、JITCO(国際研修協力機構‥外国人研修生・技能実習生の受入れを支援し、開発途上国の人材育成に寄与する機構)ができ、技能実習制度適正化支援事業を担っています。JITCOは受け入れ企業、監理団体などに法令順守・適正実施の推進業務を行ってきたのです。JITCOの業務が機能していないにも関わらず、新たに「実習機構」で監督強化といっても、強制的立ち入り権限、法的罰則を与える権限はありません。「実習機構」が新たな天下り先にならないための国民的監視が必要です。
 実習期間の「五年延長」について、この問題は「期間問題」ではなく、「技能実習生制度」それ自身の問題だと考えます。外国人技能実習生制度は「日本国内で、ものづくりなどの技能を修得して、自国に帰り、経済発展のために貢献する」制度です。主目的は日本の雇用を支える外国人労働者ではなく、あくまでも、発展途上国の経済発展に寄与できる人材として日本で技能を修得することです。
 日本の中小業者の人手不足を解消するための制度と発展途上国の経済発展に寄与する技能実習生制度は別ものなのに、「ごちゃまぜ」にしているのが問題です。問題は、改正の第三を見れば明らかです。オリンピック、震災復興での建設労働者、介護分野への技能実習生制度の拡大は、日本での人手不足の問題です。日本側での都合と発展途上国の経済発展のための技能形成を混在させている最たるものです。本来、外国人研修生は自国の経済発展のために、育てなければならない、職業分野の技能形成を行うのがベストだと考えます。研修生は日本で技能を培って帰国するものであり、その期間が二年、三年か、五年かかるのか様々だと思います。日本の都合で研修期間延長を議論するのではなく、途上国の経済発展に利する技能研修の蓄積ができているのかが問題です。
課題の解決に向けて
 この地域の中小業者の職場で、外国人研修生の方々が「働いている」のをよく見かけます。二〇一五年末の在留資格別外国人で在留資格技能実習一号イ、ロ、二号イ、ロを合計して見ると、一位が愛知県二一,四五六人、二位広島県一〇,六九二人、三位茨城県一〇,二〇八人、四位岐阜県一〇,〇〇七人です。東海地域で見ると、静岡県七,五二六人、三重県七,〇七四人です。全国で一九二,六五五人であり、東海四県で四六,〇六三人(二三・九%)です。外国人研修生問題は、東海地域の問題といっても過言ではありません。
 業者さんから「長く働いてもらいたい」という声をよく聞きます。外国人研修生の方も「一〇年、二〇年、日本で働き、家族と暮らしたい」という声も聞きます。不法就労させている業者を正し、まっとうな業者の皆さんの声を素直にいかす、新しい制度を構築すべきだと考えます。