商売の継承・発展で地域経済に光を
第17回愛知商工交流会

目標をもった事業計画を石田仁氏 記念講演
 愛商連は、十一月六日(日)に名古屋市・東別院会館で第一七回愛知商工交流会を開催し、愛知県下全ての民商から一四三名が参加しました。事前の案内に応えて愛知県と名古屋市の職員も参加いただきました。
 午前中は、全国商工新聞で「あすを生き抜く生業塾」を連載中の経営コンサルタントの石田仁さんが『中小業者の今と未来考える~今のやり方を少し変えてみる~』をテーマに記念講演。参加者は「売上-経費=利益の自然体の発想ではなく、利益=売上-経費の目標をもって事業計画をたてることが大切という話が印象に残った。細かく数字を示して話し合う事が必要とわかり勉強になりました」「社長の息子に資料を読ませたい。忙しくて仕事と電話と見積もりに振り回されている社長を思うと、今日の講演のようにやり方を変えてもらえたらと思いました」などの感想が寄せられました。 中小業者の得手を活かして5分科会で交流
 午後は五つの分科会に分かれ、交流を行いました。
 第一分科会「事業継承と従業員の育成、経営者の役割」では、豊橋民商の佐久間幸夫さんと岡崎民商の佐藤廣さんが自身の事業継承の経験や社会情勢を報告し、参加者からは「若い従業員との考えのギャップに悩んでいる」「事業継承に関わる各種手続き等の内容を今後は聞きたい」など悩みや意見が出されました。
 第二分科会「地域で仕事おこし、循環型経済の構築と街づくり」では、春日井民商の匠ネットについての経緯や工夫を佐々木友司さんが報告。豊橋の練り物製造業界の現状を鈴木正廣さんと豊橋民商の蔵地雅彦さんが報告、愛商連の森田茂さんが地域循環型経済の発展について、津島民商の宮松享さんが補助金申請について報告し、交流しました。参加者は「匠としての取組みを続けていけば何か答えが見いだせるのではないかと希望を感じた」「助成金や補助金の勉強は今後必要だと思う」など意見が出されました。
 第三分科会「業者婦人・女性経営者交流会」では、四名の方が報告をして交流。参加者からは「経営について考えると業者婦人こそが女性の経営者である(帳簿、銀行、営業とあらゆる職種を考えると)と思わずにはいられませんでした」「生活が以前より苦しくなっているが、夫婦二人で長年やってきた仕事を頑張っている人が多いのにびっくりした」「世代交代・家族の確執の壁を取り払うのは大変」などと意見が出されました。
 第四分科会「自己改革で経営革新~共に商売を伸ばす~」では、春から全五回で行ってきた「経営セミナー」について野松敏雄先生(岐阜経済大学教授)の基調報告とセミナー参加者による報告の後、グループに分かれて異業種交流を行いました。
 第五分科会「キラリと光るものづくり・サービス」では、北名古屋民商の永山順二さんが自分で開発・製作した救助自転車について報告。料飲業者対策を中民商の藤田政史さん、岡崎民商の袴田和代さんが報告。建設について津島民商の稲垣正弘さんが報告しました。
 全体会場では八ブースの商品展示と販売が行われ、出店者は自身の商売のアピールをしていました。

小・零細企業、新規開業融資を推進 金融機関本店と懇談
愛商連は、名古屋銀行・愛知銀行・中京銀行の本店と懇談を行いました。
 各金融機関では、営業統括部や融資部など応対し、中小業者や地域の経済状況の意見交換をするとともに、金融庁が示す中小企業への積極的な融資にどう応えるかについて話し合いました。
 「企業数が減少する中で、私たちも生き残りをかけて中小企業への融資を重視している」と、金融庁の方針を積極的に受け止め、中小企業への融資を推進するため、コンサルティング機能の発揮を重要視していることが話されました。同時に、「新規開業や第二創業への融資を重視するよう努めている」と、銀行の敷居を低くし、相談しやすい銀行になるよう努力していると話しました。「最終的には、人(事業者)と人(行員)のつながりが大切。数字だけで判断することなく、実際にお客様の商売を見て話し信頼関係を強めることを重視している」と話していました。
 また、税務調査における顧客の情報開示(反面調査)については、「個人情報保護の立場から、本人に確認するようにしている」と答えました。

やっとかめ
 11月20日、全青協第四一回定期総会が行われた。この日までに、愛知は四四五名の到達目標をかかげ、全県の努力で四五六名の青年部となり総会当日を迎えた。名古屋南民商のメヘランさん(塗装業)が代表発言をした。まだ二〇歳の彼が大きなチャレンジをしてくれ、嬉しく思う。昭和天白瑞穂民商のHPを手がけたデザイナーの高橋さんは、担当事務局と一緒に参加。名古屋西部民商の井上さんは、総会前の対象者訪問で部員を増やし、総会後すぐの部会で他の部員に他県の活動を報告したそうだ。名古屋南民商の坪井青年部長も評議員として参加してくれた。青年部に「新しい風が吹いている」と強く感じる。今回の総会で私は全青協の副議長になった。全国が一緒になって「民商青年部」を盛り上げられるよう、愛知でも様々な企画をみんなで考え、「数だけで終わらせない、実のある青年部活動」をしていきたい。その中から、未来の民商を担う役員が生まれることに希望を持って、楽しく活動していきたい。
 愛青協議長 山本 裕喜