誰もが普通に暮らせる県政を  2月3日愛知県知事選挙にむけて

   服部 新年あけましておめでとうございます。くれまつさんは、来年二月三日投票で行われる愛知県知事選挙に、革新県政の会から出馬することを表明されました。
 これまで愛労連議長として、民商・愛商連と憲法や消費税などいっしょに運動してきました。そういう方が、県民の代表として県知事候補に出られるということを心強く思っています。
 くれまつさんは、長年労働運動に携わり、最近では、外国人労働者の相談と労働条件向上にむけて奮闘されています。くれまつさんの運動への思いを聞かせて下さい。
くれまつ 大学卒業後に生協に就職しました。農家の長男として育ち、産直活動に携わることが親孝行だと思っていました。その後、労働運動に関わる中で、困っている人を助けたい思いが強くなる一方で、だれが庶民を苦しめているのかもわかり、労働組合運動にも力を入れるようになりました。
服部 困っている人をみんなで助ける運動は、民商運動に通じるところがあります。消費税増税反対の運動も労働組合とも一緒にやってきました。消費税への思いを聞かせて下さい。

 増税中止はみんなの願い
くれまつ 八九年消費税導入で、バブル経済が弾け、九七年の消費税率五%引き上げ以降は、長期不況が続き、就職氷河期になりました。消費税のために非正規労働や派遣労働、外注化が急増していき、国民のはたらく環境が悪化しました。
 同時に、社会保険の負担が増大し、格差と貧困は拡大し続けています。消費税が上がる度に景気や労働環境は悪くなり、フリーター、ワーキングプア、下流老人、そして今年は「はたらけない働き盛り」を示す中年フリーターという言葉も生まれています。
 「これ以上の増税は耐えられない」は、立場や世代を超えて、国民誰もが切実に感じていることだと思います。消費税は低所得者ほど負担が重い税金で、格差と貧困を広げる税制度だと思っています。税金は大儲けしている大企業や高所得者からたくさん集めるべきです。  

 下請け工賃引き上げを
服部 最近は外国人労働者の相談や運動に活躍されていますね。
くれまつ 〇七年からベトナム人研修生の相談や〇九年の派遣村、十一年の東日本大震災ボランティア、さよなら原発、生活保護支援など様々な労働運動や市民運動に参加してきました。
服部 最近の寄せられる労働相談の特徴を教えて下さい。
くれまつ 外国人労働者の相談にのってわかったことですが、彼らが働く工場の下請工賃は、ここ十年間全く上がっていない。その中で、中小企業・業者はたいへん苦労されています。
 労働者の賃金アップはもちろん必要ですが、そのためには、それに見合った下請け工賃の引き上げが必要不可欠です。大企業は膨大な利益を上げていますが、下請け単価は上がっていません。逆に短納期・高品質を求められ、中小・零細企業は苦しめられていると思います。

  住民の福祉充実させたい
服部 国保料(税)の負担については。
くれまつ 国保料(税)が高すぎるという声も様々な世代の方から聞きます。実際の負担額を計算すると、本当に高いと思います。国保の窓口は市町村ですが、財政的には、県が大きな役割を果たしています。
 例えば、子供の医療費は、愛知県は県の財政で就学前までしか出さず、市町村の財政で中学生まで無料にしている。隣の静岡県は、県が中学生まで無料にしているので、市町村が高校生まで無料にできる。県が支援を広げれば、自治体も呼応して制度がよくなる。県が果たす役割が大きいと思っています。
 様々な福祉制度をやろうと思っても市町村だけでは難しい。県がそれを応援することができれば、市町村が施策を実施することが出来る。県民のくらしの土台支えられる県政にしたいと思っています。
服部 最後に、県知事選挙への思いをお聞かせ下さい。
くれまつ 愛知県の財政力は、四七都道府県の中でトップクラスとなっています。
 しかし、県民一人当たりの福祉・教育予算は、四〇位以下のものがたくさんあります。県民のくらしを第一に考える県政にしたいと思います。愛知県の財政力があれば十分に可能です。大きなモノをつくることはその次にして、すべての県民が普通のくらしができる愛知県にしたいと思っています。
服部 いろいろな話をありがとうございました。くれまつさんがめざす県政「県民が普通のくらしができる愛知県」をめざして、がんばりましょう。 くれまつ ありがとうございました。

【やっとかめ】
  新年、一部の不安と大きな期待の幕開けとなった。一月十七日から県知事選挙(二月三日投票)が始まり、三菱重工・JR・トヨタ等の大企業に向けられている今の県政から、中小業者・弱者や教育・福祉に力を入れてくれるくれまつ佐一さんを知事に押し上げる運動が待っています。▼続いて三・一三重税反対全国統一行動、四月に最も身近な統一地方選挙、七月には安倍内閣の憲法改悪を阻止する参議院選挙があります。消費税十%増税反対の勢力を大きく伸ばし、十月からの増税中止を勝ち取りたい。消費税が導入されて三〇年が経ちその度に景気が底から冷やされ、低所得者や業者ほど負担が重く、貧困・格差拡大に拍車をかけてきました。また今度の増税は複数税率・インボイス導入・キャッシュレス決済といった奇々怪々!混乱必至の愚策です。世論の六割が増税に反対です。海外では付加価値税を下げたり、0%にする国も生まれています。安倍首相も増税すれば景気が悪くなることはわかっています。「十%増税中止」の一点で運動をすすめましょう。 
 愛商連副会長 坂野逸朗